その体育館しらん

結局山君とは夕方に会う事になり、ステーキさる〜ん(サルとは関係ない。看板には犬が描かれていた)で夕食をとった。山君はステーキの焼き加減を「レア」にした。理由は、「レアなほど消化にいいから」である。消化優先か。
その後、アイスクリーム屋へと向かった。駐車場には車が1台。その助手席で子供が、アイスクリーム屋の中にいる女性客を睨んでいた。山君は、「お母さんを待ってるんだね」と言った。
そこでぼくは、「あの睨み方は異常だ。あれはお母さんじゃなくて、誘拐犯かもしれない」と言ったら、それに山君が異常に感心して、「刑事に向いてるよ、刑事になったほうが良いよ!」と言ってきた。たんなるミステリィの見すぎだと思うが、まんざらでもないので、「悪くないね・・・」と言っておいた。
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昼間、白山公園の裏手から信濃川堤防へ抜けた。偶然にも(ちょっとは期待したが)、桜が満開である。
満開の桜がやけくそに密集していた。多くて悪いことは無い、とやけくそに植えたのだろう。肉野菜炒めを作るときに7割くらい肉にしてしまう事があるが、あれと同じだ。贅沢なことである。