むんつかしい

好きな人ができると、自分の身なりが気になる。髪型が格好悪いかもしれない。そういえば、毎日同じ上着を着ている。靴も汚いかも。今までそんなこと思ったことも無いのに、好きになったとたん、そういうことが気になりだす。友達のように接していた時のほうがずっと楽しかったのに、意識したとたん、もうそういう関係にはなれない。
でもちょっと待って。ぼくが彼女の身なりを気にしたことなんてあっただろうか。あの人が毎日同じ服を着ていても、靴が汚くても、髪がぼさぼさでも、そんなこと全然気にならない。だからぼくも気にしない方が良い、と思う。
好かれたい、という思いが、頭をどんどん不自由にする。するとどんどん馬鹿になっていくのがわかる。ぼくは馬鹿な人は嫌いだし、馬鹿な自分も嫌いだ。自由に考えられなくなったら、好かれるどころの話ではない。
馬鹿なままでは表に出れない。そんな時もし、好きだ、なんてこちらから言うことがあれば、そんな言葉に重みは無い。そんな時もし、好きだ、と言われたとしても、そんな約束に意味は無い。
そんな約束があると思ってはいけない。両思いなら何の問題も無いじゃん、と言うが、両思いになってからが問題なのだ。むずかしいものだ。
これは、ぼくの現在の状況とは全く関係の無い話をしている。関係がないと言うより、縁が無い、と言った方が良いかもしれない。残念なことだ。
(関係ないが、最近新しい靴を買った。靴を買おう、と思ったのがずいぶん久しぶりで、これはすごく良い思い付きだった。こういう買物は楽しい)