テレビ生活

久し振りにNHK教育の番組、「つくってあそぼ」を見た。身近にあるものを使っておもちゃを作る工作番組である。出演者が「わくわくさん」と「ゴロリ」いえばわかるだろう。
番組の構成は、ぼくが昔見ていた時とだいたい同じだった。まず、ゴロリがわくわくさんに何か面白いものを作ってくれとねだる。するとわくわくさんは、待っていましたとばかりに、ゴロリを工作用具が用意されているテーブルへ誘導し、工作教室をはじめる、といった感じ。この他にも、退屈しているゴロリへわくわくさんがいきなりおもちゃを差し出す、などのパターンもあった気がするが、ゴロリが暇を持て余しているという点では同じだ。ゴロリは、暇でゴロゴロしてるからゴロリなのかもしれない。関係ないが、ゴロリの下半身はその上半身にくらべて異常に発達している。

今回の工作は「かざぐるま」だった。まず、厚紙を長方形に切り、それにひねりを加える。同じ物をもう1枚作り、2つを重ね、重心に棒を刺す。これでかざぐるま完成。しかし、まだ終りではない。
こうやって、基本的なかざぐるまの作り方を学んだ後、(また)ゴロリはわくわくさんに誘導され、次のスペースへと移動する。そこにはなんと、これ一体どうやって作ったんだろうと思うような、今作ったかざぐるまとはぜんぜんレベルの違う複雑なかざぐるまが並んでいるのだ。しかしここで、さっきの応用として、複雑なかざぐるまの作り方を学ぶわけではない。ただ遊ぶだけだ。そして遊んでいる間に、ゴロリが「うっわ〜い」とか言っている間に、番組は終わる。
今回に限らず、「つくってあそぼ」はいつもこういうパターンだ。ゴロリとわくわくさんが地味な工作をしている間に、派手なおもちゃが沢山出来上がっている。これは事前に用意されていたとしか考えられないのだが、だったらすぐゴロリに使わせてやればいいのに、わくわくさんも意地が悪いなぁと思う。
しかしゴロリはそんな意地悪に文句1ついわず、工作教室が始まれば素直に「ふむふむ」と言って学ぶし、「すっごいなぁ」と感心もする。ということで、一番偉いのはゴロリ。ということでやめておくことにする。

(あのすごいおもちゃたちは、わくわくさんだけではなく、このようなスタッフさんの手によって作られていたらしい。
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